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2014年3月
歯と食事V【歯と食事の関係】
食べることは生活の一部であり、楽しむこと。また、命を支える大切なことでも
あります。体の健康を保ち、おいしく食べるには”歯”は欠くことのできないもの
です。2月に紹介した「歯によい食べ物」の繊維質の食べ物には、健康な歯
と歯ぐきがあってこそです。
奥歯には奥歯、前歯には前歯の役割があり、どれが欠けても食べ物をおい
しく食べることができません。様々な役割の歯が揃ってこそ食べ物をおいしく
食べることができます。
 
1.歯の本数と食べ物
歯の本数が少なくなるにつれ、しっかり」物が噛めなくなり、食べられ
る物の種類が減ってきます。おいしく食べるためには18〜28本の歯
が必用です。左図をご参照下さい。
18〜28本の歯があればフランスパンやたくあんなど、固い食べ物で
も食べられますが、0〜5本しか歯が残っていないと、バナナやうど
んしか食べられなくなってしまいます。
歯が抜けると食べられる物が限られるだけでなく、食事がおいしく

感じなくなるということも研究で明らかになっています。

良く噛めてこそ、体の健康を維持していくことができます。良く噛ん
で食べることは胃腸に良いばかりでなく頭の働きを良くする、肥満
予防、味覚の向上など体の健康によいことばかりです。
 
 
2.歯の本数と味覚
歯が抜けると食べられる物が限られるだけでなく、次に示すように食事
がおいしく感じなくなるということも研究で明らかになっています。
55〜75歳の1,518人を対象に行った調査では、「食事がとてもおいしい」
と感じている人は平均20本の歯が残っていたのに対し、「食事がおいし
くない」と感じている人は平均11本しか歯が残っていませんでした。
 
多くの種類の食物から栄養をきちんと取り入れるとともに、おいしさを楽
しむために歯はとても大切です。しっかりとケアをして健康な歯を保ちた
いですね。