 |
|
| T.特定健診・特定保健指導とは |
| ◆ 背景 |
| 現在、日本では、高齢化に伴い、ガン、虚血性心疾患(心筋梗塞など)、脳血管疾患、糖尿病などの生活習慣病の割合が |
| 増えてきています。死亡原因の約6割が生活習慣病に関連した病気であり、国民医療費については約3割を占めているといわ |
| れています。中でも、心疾患や脳血管疾患などの発症の危険因子となる、糖尿病、高血圧症、脂質異常症の方や予備群が増加 |
| しています。(平成19年度人口動態統計、平成18年度国民医療費の傾向より)
|
|
|
| 生活習慣病は、名前のとおり、食べ過ぎ、運動不足、不規則な生活習慣や喫煙を続けることで起こります。生活習慣病になってし
|
| まうと、完治することは少なく、長いつきあいが必要になります。暮らしていく上での制限が必要になったり、治療による医療費が家 |
| 計の負担になったりします。 |
| 一人一人のQOL(クオリティー・オブ・ライフ)を豊かにし、国全体の医療費の適正化をはかるために、病気の発見ではなく、予防す |
| ることを目的として、平成20年度より、高齢者の医療の確保に関する法律に基づき、メタボリックシンドロームに着目した、特定健 |
| 康診査(以下、特定健診)および特定保健指導が始まりました。 |
| |
| ◆メタボリックシンドロームって?
|
| 生活習慣病の原因として、内臓脂肪の蓄積が関係していることがわかっています。 |
| 内臓脂肪の蓄積に加えて、高血糖、脂質異常、高血圧の3つのうち、2つ以上があてはまる場合をメタボリックシンドローム、 |
| 一つがあてはまる場合をメタボリックシンドローム予備群、といいます。 |
| 40歳以上で、男性では2人に1人、女性では5人に1人が、メタボリックシンドロームまたは予備群といわれています。 |
| |
| ◆メタボリックシンドロームの原因 |
| 内臓脂肪が蓄積すると、脂肪細胞自体から、様々なホルモンが分泌されるようになり、脂質異常や高血糖、高血圧などの症状を |
| 引き起こすようになります。メタボリックシンドロームのように、複数の症状が重なると、動脈硬化が進行して心疾患や脳血管疾患 |
| などの大きな病気や合併症をおこすリスクが高くなってしまいます。 |
| 言いかえれば、大本の原因である内臓脂肪を減らす(=体重を減らす)ことによって、メタボリックシンドロームは予防、あるいは |
| 改善することができる!ということでもあるのです。
|
| |
| ◆メタボリックシンドロームを予防・改善するには
|
| 食事で摂取したエネルギー量が、消費するエネルギー量(身体活動、基礎代謝)より多くなってしまうと、余ったエネルギーは内 |
| 臓脂肪となって蓄えられてしまいます。 |
| 年齢と共に基礎代謝は落ちていきますので、今の時点で問題がなかったとしても、「今までと同じ生活」ではなく、早いうちからの |
| 心がけが大切になります。特定健診を受け、ご自分の身体の状態を把握して、エネルギーの「摂取」と「消費」のバランスを見直 |
| して、できることから始めていきましょう。 |
| 特定健診では、健診を受けるだけでなく、生活習慣を振り返り、見直すことにも重点が置かれています。 |
| 必要な方には、特定保健指導を行うことが義務づけられています。 |
| |
| ◆特定健診・特定保健指導を受けないとどうなるの?
|
| 特定健診の受診率が低い、特定保健指導の実施率が低い、特定保健指導の対象者が減少していかないという健康保険組合に |
| は、ペナルティとして、健康保険組合の支出である後期高齢者医療制度への支援金が増額されることになっています。 |
| そうなると、保険料が増額され、個人の負担が増える可能性もあります。 |
| ご自分の身体のためにも、家計のためにも、対象の方は、特定健診・特定保健指導を受けましょう。 |
| <参考:特定健康診査等実施計画> |
| |
 |
U.特定健診 |
◆特定健診対象者
平成20年12月31日時点で39歳〜74歳のワールド健康保険組合加入者(被保険者・任意継続者・配偶者)
|
| ◆特定健診受診方法 |
| ・ワールドグループ社員:健保では、事業所と共同して健診を実施しています。定期健康診断(以下、定健)の中に特定健診の |
| 必要項目が組み込まれていますので、定健を受診したことで、同時に特定健診も受診したとみなされます。 |
| ・任意継続者・配偶者:健康保険組合からの案内にしたがって指定の場所、またはかかりつけ医で受診してください。 |
| 詳細は任意継続者健診、配偶者健診をご確認ください。
|
| |
| ◆特定健診検査項目
|
| 問診項目 |
| 医師の診察(自覚症状および他覚症状) |
| 身長・体重・BMI・腹囲 |
| 血圧測定 |
| 肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP) |
| 血中脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール) |
| 血糖検査(空腹時血糖またはHbA1C) |
| 尿検査(尿糖、尿蛋白) |
| |
| *必要な方には、貧血検査・心電図検査・眼底検査が加わる場合もあります。
|
| ・ワールドグループ社員:貧血検査・心電図検査は定健の中に含まれています。 |
| 眼底検査が必要な方には、後日、特定健診結果に受診案内が |
| 同封されますので、指示に従って、受診してください。 |
| ・任意継続者・配偶者:貧血検査・心電図検査は項目の中に含まれています。 |
| 詳細は任継健診、配偶者健診をご確認ください。
|
| |
| ◆問診項目とは
|
| 既往歴や、日常生活における生活習慣病のリスクをみるためのものです。 |
| 下記の8項目は特定健診を受ける際に必須となります。 |
| 受診の際、問診票の記入もれのないよう、お気をつけください。
|
| |
| (1)現在血圧を下げる薬を服用していますか |
| (2)現在インスリン注射又は血糖を下げる薬を服用していますか。 |
| (3)現在コレステロールを下げる薬を服用していますか |
| (4)医師から脳卒中(脳出血、脳梗塞等)にかかっているといわれたり、治療を受けたことがありますか |
| (5)医師から心臓病(狭心症、心筋梗塞等)にかかっているといわれたり、治療を受けたことがありますか |
| (6)医師から、慢性の腎不全にかかっているといわれたり、治療(人工透析)を受けたことがありますか |
| (7)医師から貧血といわれたことがありますか |
| (8)現在たばこを習慣的に吸っていますか
|
| |
◆メタボリックシンドローム判定
腹囲(=内臓脂肪の蓄積)に加え、
|
○
|
腹 囲
|
 |
男性≧85cm、女性≧90cm |
+
下記3項目中、2項目以上該当・・・メタボリックシンドローム該当者
1項目該当 ・・・メタボリックシンドローム予備群
|
|
血 糖
|
空腹時血糖 |
≧110mg/dl または |
| HbA1C |
≧5.5% |
| 薬物治療の有無 |
有(問診項目より) |
 |
脂 質
|
中性脂肪 |
≧150mg/dl
または |
| HDL-C |
<40mg/dl |
| 薬物治療の有無 |
有(問診項目より) |
 |
血 圧
|
最高血圧 |
≧130mmHg または |
| 最低血圧 |
≧85mmHg |
| 薬物治療の有無 |
有(問診項目より) |
|
| ◆特定健診結果の返送について
|
| ・ワールドグループ社員:「メタボリックシンドローム判定結果通知書」が、受診後約4-5週間で |
| ご自宅に郵送されます。(定健結果とは別送になります。) |
| ・任意継続者・配偶者:指定医療機関で受診された方は、ご自宅に郵送されます。 |
| かかりつけ医で受診された方は、各自でご確認ください。
|
| |
| ◆定期健康診断と特定健診のちがい(ワールドグループ社員) |
| それぞれの定める法律の元、定期健康診断は事業所が、特定健診は健康保険組合が主体となっています。実際の健診運営に |
| 関しては、事業所と健康保険組合が共同で行うことで、効果的な実施をめざしています。 |
| |
 |
V.特定保健指導
特定保健指導は、特定健診の結果より保健指導が必要とされた方を対象として実施します。 |
| ◆ 特定保健指導の目的: |
| 特定健診の結果を受け、生活習慣病を予防することです。 |
| 1. 特定保健指導対象者が自身の健診結果を理解して体の変化に気付くことができる |
| 2. 自らの生活習慣を振り返り、生活習慣を改善するための行動目標を設定できる |
| 3. 対象者が自分の健康に関するセルフケアができるようになる
|
| |
| ◆特定保健指導対象者
|
| 1. 特定健診を受診された方 |
| 2. 特定保健指導実施時点で、ワールド健康保険組合に加入されている方 |
| 3. 下記「階層化」にて、「積極的支援」「動機付け支援」に該当された方 |
| |
| 上記3点を満たしており、生活習慣の改善による予防効果が多く期待できる方を対象者とし、特定保健指導を実施します。 |
| 対象となった方には後日ご連絡させていただきます。(ご自宅へ特定保健指導案内を郵送、もしくは、個別対応。) |
| |
| ワールド健康保険組合では、今後、特定保健指導実施者を順次拡大していく予定です。 |
| 詳細は、特定健康診査実施計画をご覧ください。
|
| |
| ◆特定保健指導 階層化について
|
| 特定保健指導では、国の定めた下記の基準に基づき、内臓脂肪の蓄積とリスクの数に着目し、生活改善の必要性に応じて、 |
| 適切な保健指導が実施されるよう、対象者を選出しています。この対象者を選ぶ過程を「階層化」といいます。 |
| 特定健診の結果として通知される、メタボリックシンドローム判定とは基準値が異なります。 |
| |
| 階層化は、メタボリックシンドローム判定よりも広い範囲の方が支援の対象となります。そのため、メタボリックシンドローム判定で |
| 「非該当」となった方でも、リスクの高い方は予防のため、保健指導の対象となることがあります。 |
| |
★自分がどの保健指導の対象になるか、確認してみましょう!
「ステップ1」と「ステップ2」で該当する項目を「ステップ3」にあてはめてみましょう。
|
 |
|
| A. 腹囲 男性85cm以上/女性 90cm以上 |
| B. BMI 25以上 |
 |
| (下記に当てはまる数を数えてください。) |
| @血圧130/85以上のいずれかに該当 |
A中性脂肪150mg/dl以上 or
HDLコレステロール40mg/dl未満 |
B空腹時血糖100mg/dl以上 or
HbA1c5.2%以上
(空腹時血糖が100mg/dl未満であれば、
HbA1cが5.2%以上でもカウントしません。) |
C喫煙習慣があり、
上記@〜Bいずれか一つ以上該当している |
|
| |
| ☆特定健診の受診者全員に、特定健診結果を返送する際、「情報提供」を行います。 |
| 各支援に該当されなかった方も、「情報提供」をお読みいただき、予防のために継続してセルフケアに取り組みましょう。
|
| |
| ☆喫煙について
|
禁煙サポートの詳細はこちらをクリック⇒ |
| 喫煙はステップ2でもリスクに上がっているように、動脈硬化を促進し、心疾患 |
| ・脳血管疾患などの発症リスクを高めます。禁煙すると、生活習慣病の予防は |
| もちろんのこと、その他にもたくさんのメリットがあります! |
| この機会にぜひ、考えてみてください。
|
| |
| ◆ 特定保健指導の内容
|
| 特定保健指導は、階層化によって、積極的支援と動機付け支援に分けられます。 |
| 医療スタッフ:保健師、管理栄養士、看護師 |
| 積極的支援:6ヶ月間の継続的な保健指導を実施します。生活習慣の改善について相談し、目標を設定します。目標達成に向けて、 |
| 継続的にサポートを受けることができます。6ヶ月後には、状況の振り返りを行います。医療スタッフの支援のもと、生活 |
| 習慣の改善に向けて、取り組みましょう。 |
| 動機付け支援 :健診結果が出た後、保健指導を実施します。生活習慣の改善について相談し、目標を設定します。その後、ご自分 |
| で生活習慣の改善に取り組んでいただき、6ヶ月後に状況の振り返りを行います。 |
| |
| * 特定保健指導の一部を「全国訪問健康指導協会」へ委託しております。
|
| |