歯とタバコ①
2015年4月より、ワールドグループの本社系勤務の皆さんには、新たな喫煙ルールの運用が始まります。
今回は、今一度、喫煙がもたらす歯への悪影響をまとめてみます。
この機会に、一人でも多くの喫煙者が禁煙にチャレンジして頂ける事を願っています。
◎ タバコが与える歯への悪影響
喫煙者は、ニコチンの強力な血管収縮作用による血流の低下や、
一酸化炭素とヘモグロビンの結合により体内の酸素が不足することによって、
必要な栄養分や酸素が歯肉まで十分に供給されない状態が続きます。
その結果、口腔内の細胞が常に栄養失調の状態となり、
歯の健康を悪化させていきます。
また、歯と歯肉の境目にある溝の中の酸素が不足し、
酸素が大嫌いな歯周病菌にとって繁殖しやすい環境をつくってしまいます。

具体的には
- 1. ヤニで歯が汚れ、メラニン色素の沈着により歯肉が黒色化する。
- 2. 歯周病を誘発または悪化させる。(2013年6月号)
- 3. 舌の表面の味覚を感じる器官をヤニまみれの舌苔が覆う事により、味覚が鈍化する。
- 4. 味覚が鈍化することで、味付けの濃い食事を好む⇒高血圧等の生活習慣病の原因となる。
- 5. 口腔内にできるガンのリスクを高める。
歯の健康の悪化は口腔内の健康の悪化につながり、
その結果として身体全体の健康にも大いに悪影響を与えていきます。
◎ 禁煙のすすめ
2014年12月号でも触れているように、禁煙の取り組みに遅いということはありません。禁煙しない限り、上記の歯だけでない身体全体への悪影響を減らすことも、本来の食べ物のもつ味覚を楽しむこともできません。
でも、禁煙すれば、本来の機能が回復し、毎日の食事を楽しむことができるのです。
喫煙者の皆さん、是非、この機会に禁煙にチャレンジしてみませんか。
・・・あなたは、それでも休息の一服、食後の一服が大切ですか?
