2014年11月

歯磨き習慣アンケート結果報告

●歯周病に関連する病気

これまで歯周病は、単なるお口の中だけの病気と考えられてきましたが、近年の研究で、歯周病が全身にもたらす影響、つまり、いろいろな病気と大いに関連することが明らかになってきました。そのうち、下記の図で代表的なものを表してみました。

※上の図の中で、今もっとも注目されているのが、歯周病と糖尿病との関係です。
 歯周病と糖尿病はお互いに悪影響を及ぼしあう「負のスパイラル」の関係になります。
 糖尿病が歯周病を悪化させ、歯周病が悪化すると糖尿病をさらに悪化させていくという悪循環が始まります。

歯周病は単なるお口だけの病気ではないということです。



●歯周病の予防について

以前は、「不治の病()」と言われていた歯周病ですが、現在では歯科治療の進歩により、
歯周病の進行を阻止することが可能となってきました。つまり、歯周病の進行を止めることが出来るということです。
歯の健康は取り戻せます。
しかし、そのためには、長期間の治療と多くの費用がかかります。
※歯周病菌自体を死滅させることができなかったため、治療してもすぐに再発していた

大切なことは、歯周病になってからの治療ではなく、いかに歯周病にかからないかという予防に力を注ぐことです。
歯周病の原因は歯垢ですからこの歯垢をためないこと・増やさないこと。
つまり、お口の中を常に清潔に保っていくことで十分に予防が可能です。

具体的には、
1、正しい歯磨きの方法を毎日実行(=セルフケア)し、歯垢のない清潔な状態にしておく事。
⇒歯のお手入れの方法ついては、”歯の健康情報2013年10月号”をご覧下さい。

2、歯の健康保持のため、歯科医や歯科衛生士による専門的なクリーニング等の
 メンテナンス(=プロケア)を定期的に受ける事が非常に大切です。



この二つの歯車をうまく噛みあわせ、日頃の歯の健康づくりに取り組んでください。そうすることが、歯周病予防の一番の近道です。